コラム

2022.01.04

「身近な自然のために今できること」を学ぶ 小学生向けオンライン出張授業を開催しました!

京都水族館では、2015年より教育活動プロジェクト「地域とつながる水族館」の一環として、京都市内の小学校を対象に、いきものを通じていのちの尊さや自然環境を考える「出張授業」を開催しています。

■出張授業 ~オオサンショウウオを通じて伝える地球の未来~


授業のテーマは「オオサンショウウオを通じて伝える地球の未来」。‌
京都に流れる川には、国の特別天然記念物に指定されている「オオサンショウウオ」が生息しています。‌
そんなオオサンショウウオの生態や、棲み処となる川の環境問題、在来種と外来種の交雑化問題などを、実際の写真や動画を交えながら、学んでいきます。‌

毎年それぞれの小学校に出向いて授業を行っていましたが、2020年、2021年度は京都水族館と小学校をつないでリモートで行いました。‌

■小学校での様子


先日開催したのは京都市立陵ヶ岡小学校5年生の皆さん。元気よく挨拶をしてくれました。‌
京都水族館にいるオオサンショウウオの実際の様子を中継した時には「わー!かわいい」「めっちゃ大きい!」と歓声が上がります。‌

自分たちの住む京都市内を流れる鴨川や桂川にオオサンショウウオ生息していると知ると、とても驚いた様子を見せていました。‌
“自然環境を守っていくため、私たちにできること“を考える場面では皆さん真剣な様子で悩んだり、ノートにメモを取っていきます。‌


生徒たちからは、「自然を守るために川にゴミを捨てないようにする」や「オオサンショウウオの在来種を保護したらいいと思う」といった意見があり、環境問題や外来種問題に関心をもってもらう時間となりました。‌
最後の質問タイムでは飼育スタッフに質問できる貴重な機会ともあり、たくさん手が上がります。‌
「オオサンショウウオの重さはどれくらい?」「オオサンショウウオは1回でどれくらい子どもを産むの?」など、興味津々な様子でした。‌
この質問の答えが気になる方は、ぜひ京都水族館へ遊びに来て、スタッフに質問してみてくださいね。‌

■出張授業を通して伝えたいこと


私たちを取り巻く環境は時代の流れとともに大きくかわっていきました。‌
街は整備され、欲しいものが手に入りやすい、私たち人間にとって便利な暮らしになった反面、いきものたちにとっては暮らしにくくなってしまいました。‌
「自然を守るにはどうしたらいいのかな」‌
「いきものたちが暮らしやすい環境ってなんだろう」‌
「何気なく捨てられたゴミを誤っていきものが食べたらどうなるの」‌
そんな一つの小さな気づきから、やがて未来の環境を大きく変えることになるかもしれません。‌
この出張授業をきっかけに、子どもたちがいのちの尊さや身近な自然環境を大切にする心を育んでもらうことを願います。‌


京都水族館では、未来の地球にバトンをつなぐ、サステナビリティ推進プロジェクト「AQTION!(アクション)」を行っています。‌
水族館だからこそ見えてくる地球や社会の課題に対して、未来を担うこどもたちや地域社会と一緒に取り組みます。‌

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