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2022.11.14
「京都」に所在する4園館は、いきものをつなげる様々な交流連携事業を展開しています。
京都市動物園・京都市青少年科学センター・京都府立植物園・京都水族館の4園館は、「いのちかがやく」を共通のコンセプトに「きょうと☆いのちかがやく博物館」として連携協定を締結し、かけがえのない自然環境の次世代への継承、そして地域や社会の活性化を目的として、一年を通して様々な交流連携事業を展開しています。
今回は「きょうと☆いのちかがやく博物館」の取り組みの一部をご紹介します。
2022年10月1日(土)、京都市動物園・京都市青少年科学センター・京都府立植物園・京都水族館の4園館が連携し、植物園内の植物にちなんだクイズラリーや、植物と動物とのつながりなどを解説するワークショップ「いきもの広場」を開催しました。
ワークショップの会場は広大な敷地を持つ京都府立植物園の観覧温室です。
当日は天候にも恵まれ、多くの親子にご参加いただきました。
4園館が合同で行うワークショップは内容が盛りだくさん!
スタートは京都府立植物園のプログラムから。バナナのような衣食住などの人間の生活に役立つ植物を「有用植物」と言います。身近にある「有用植物」がどんな風に育っているのか、温室内をまわりながらクイズに挑戦です。
次は京都市動物園のプログラム。実物大のキリンのタペストリーの前で、キリンに関するクイズを実施しました。
そして京都市青少年科学センターのプログラム。沖縄に生息する日本最大級のチョウ、オオゴマダラの生態について学びました。
最後は京都水族館のプログラムです。
水族館で実施したワークショップでも大人気だった「魚面(ぎょめん)」がここでも登場です。
いきものを正面から観察する、いつもとは違う見方や観察をする楽しさを伝えるクラフトです。
飼育スタッフイチオシの正面顔が「ブサカワ」な、いきものたちのお面を作ります。
オオサンショウウオ、オオサンショウウオ幼生、コブダイ、ニシキテグリの4種類のうち、1種類を作っていただきました。
まずはかおのパーツを切り取り、のりで貼り付けていきます。
最後にお面の帯を輪ゴムでとめて完成です。
工作に夢中になっている子どもたちの楽しそうな表情が印象的でした。
植物やいきものについて楽しく学べる、あっという間の2時間でした。
4園館連携ワークショップ「いきもの広場」が行われた同日、同志社大学(生命医科学部・ハリス理化学研究所)との共催によるシンポジウム「生き物を伝える人びと」を開催しました。
「きょうと☆いのちかがやく博物館」の4園館の代表者を含む、いきもののことを伝える専門家たちが一同に集まり、ひとりずつ「伝える」にまつわる課題を持ちだして、今の時代に何を思い、そしていきものと人間社会を繋ぎ続けていくためには何が必要なのか、ディスカッションを行いました。
京都水族館のディスカッションのお題は
『 “交雑個体”ってどう考えれば良い?~京都のオオサンショウウオ』
オオサンショウウオを含む、日本固有の在来種と外来種が異種交配して生まれた交雑個体の問題について、どうしたら人々の関心を引くことができるのか、議論を行いました。
3時間におよぶ議論は尽きず、聴講いただいた方々からも活発にご質問をいただきました。
人間社会といきもの、両方を繋ぎ続けていくためには何が必要なのか、考えるきっかけの場となりました。
今後も京都水族館は、地域と連携し、次世代を対象としたさまざまな企画に取り組んでいきます。
京都水族館では、未来の地球にバトンをつなぐ、サステナビリティ推進プロジェクト「AQTION!(アクション)」を行っています。
水族館だからこそ見えてくる地球や社会の課題に対して、未来を担うこどもたちや地域社会と一緒に取り組みます。