■2023年9月30日(土)「いきもの広場@京都府立植物園」
2023年9月30日(土)、京都市動物園・京都市青少年科学センター・京都府立植物園・京都水族館の4園館、さらにきょうと生物多様性センター、京都市都市緑化協会が連携し、「いきもの広場」を開催しました。
今回は「大きい・小さい」をテーマに、園内の植物にちなんだクイズラリーや、植物と動物とのつながりなどを解説するワークショップを行いました。
最初は、京都府立植物園のプログラム。
熱帯のさまざまな植生が観察できる観覧温室をめぐりながら、植物のクイズラリーに挑戦しました。花のある植物として世界最小の「ミジンコウキクサ」や、最大で高さ約3mになる「オニブキ」など、大きい植物と小さい植物を観察しながら特徴について学びました。
ミジンコウキクサを観察するお子さま
大きな葉のオニブキ
続いて、京都市動物園のプログラムでは、体が大きなゾウと小さなハイラックスについてのクイズです。どれくらいのごはんを食べるの?足跡はどんな形?といったゾウに関するクイズは難問揃いで、お子さまたちは悩みながらも楽しんで答えていました。また、大きさも見た目も異なるゾウとハイラックスですが、実は遺伝子研究の結果、共通の先祖がいることがわかったといいます。興味深い動物の話にお子さまたちは聞き入っていました。
高さ2.5mのゾウのタペストリー前でクイズに挑戦
続いては、青少年科学センターのプログラム。日本最大級の蝶・オオゴマダラなどのさまざまな昆虫の解説をしていただきました。お子さまたちは、時折メモを取りながら興味津々な様子でお話を聞いていました。さらに、さまざまな昆虫の標本や本物のヘラクレスオオカブトと記念撮影ができる時間もありました。
昆虫の解説を聞く様子
最後は、京都水族館のワークショップです。今回は、オオサンショウウオの幼生と成体の正面顔の魚面をつくります。
京都水族館で人気のオオサンショウウオは、現在ふ化約21カ月後の交雑個体の幼生を展示しています。約12cmととても小さいですが、成長すると1mを超えるほど大きくなる個体もいます。
オオサンショウウオの幼生(2023年10月20日撮影)
2023年9月に実施した体長体重測定会では、京都水族館で飼育している一番大きなオオサンショウウオ(交雑個体)の体長は、なんと161㎝でした! →くわしくは
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体が大きくなるだけでなく、見た目にも変化が起こります。幼生には、外鰓(がいさい)と呼ばれるエラがありますが、成長とともに消失します。
そんな幼生と成体の顔の違いを比べながら、台紙にパーツを貼って魚面を完成させていきました。
魚面づくりのようす
約2時間の体験を通して、さまざまないきものについて知り、身近な自然に目を向けるきっかけとなりました。
これからも京都水族館は、地域と連携し、次世代を対象としたさまざまな企画に取り組んでいきます。
京都水族館では、未来の地球にバトンをつなぐ、サステナビリティ推進プロジェクト「AQTION!(アクション)」を行っています。
水族館だからこそ見えてくる地球や社会の課題に対して、未来を担うこどもたちや地域社会と一緒に取り組みます。
AQTION!の活動について、くわしくは
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