コラム

2024.04.24

4年ぶりに対面での授業を実施!
京都市内の小学校を対象に「出張授業」を開催しました

京都水族館では、京都市内の小学校を対象に「出張授業」を開催しています。「オオサンショウウオを通じて伝える地球の未来」をテーマに、身近ないきものや自然環境について考えました。
今年度は、オンラインでの授業に加え、新型コロナウイルス感染症の影響で中止していた対面での授業を一部再開しました。
今回は、今年度の出張授業のようすをお届けします。

■2023年度「出張授業」を開催しました!
2023年12月13日(水)~2024年2月14日(水)の期間、京都市立の小学校10校を対象に、出張授業を開催しました。‌
授業のテーマは「オオサンショウウオを通じて伝える地球の未来」。オオサンショウウオの生態を学びながら、いきもののまわりで起きている問題について一緒に考えます。‌
新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年からはオンラインでの開催が続いていた出張授業ですが、今年度は4年ぶりに一部小学校で対面による授業が復活しました。‌

■小学校での出張授業のようす
今年度は、京都市立梅津小学校・京都市立西院小学校の2校で対面での出張授業を行いました。‌
授業ではまず、オオサンショウウオの生態と特徴について解説します。前あしの指が4本、後ろあしの指が5本という両生類の特徴をはじめ、目や歯など、オオサンショウウオの体について学びました。‌

授業には、大きなオオサンショウウオのぬいぐるみが登場。実はこのぬいぐるみ、体長161㎝、体重33.4㎏の京都水族館で一番大きなオオサンショウウオとほぼ同じ大きさ・重さ。子どもたちに持ってもらうと、「重たい!!」とひとりでは持てないようすで、二人がかりで何とか持ちあがりました。‌

さらに、オオサンショウウオが棲む河川の環境が昔と今では大きく変化していること、在来種と外来種による交雑問題についてなど、オオサンショウウオを取り巻く問題について考えました。‌



時代が変わるとともに私たち人間にとっては住みやすくなっても、海や川などのいきものたちにとっては生きにくい環境に変わってしまっています。では、これからの地球のために私たちにできることは何があるでしょうか。‌
学習ノート「オオサンショウウオノート」を使って、身の回りの自然のために自分たちにできることを考えてもらいました。‌
・海や川にごみのポイ捨てをしない‌
・清掃ボランティアに参加する‌
・環境問題について勉強する‌
子どもたちからはさまざまな意見が出ました。授業中は、積極的な発言が多く、楽しみながら自然環境のことを考える時間となりました。‌


■リモートでの出張授業も実施
8校の小学校では、リモートで出張授業を開催しました。京都水族館のオオサンショウウオがいる水槽から中継をつなぐと、子どもたちからは歓声が上がりました。体の大きさに比べて小さな目や、大きな口、さらに、息継ぎをするために水面に上がるようすなどを見て「かわいい!」「動いてる!」など、大盛り上がりでオオサンショウウオを観察しました。‌




■京都水族館が伝えたいこと
今年で8年目を迎えた「出張授業」。これまで、延べ157校10,000人以上の小学生にご参加いただきました。‌
河川や海などの自然をよく見てみると、たくさんのいきものが棲んでいることがわかります。こうした身近な自然に目を向けるきっかけになってほしいという思いで「出張授業」を開催しています。そして、私たち人間だけでなく、多くのいきものたちがこれから先も棲み続けるために、今の私たちにできることを一緒に考え続けたいと思います。‌

京都水族館では、未来の地球にバトンをつなぐ、サステナビリティ推進プロジェクト「AQTION!(アクション)」を行っています。‌
水族館だからこそ見えてくる地球や社会の課題に対して、未来を担うこどもたちや地域社会と一緒に取り組みます。‌
AQTION!の活動について、くわしくはこちら

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