■“ミテッテ”ってどんなところ??
京都水族館では、京都の川や海、里山など10エリアにわたって約250種のさまざまないきものを展示しています。この度、京都水族館の中間地点となる「交流プラザ」が、2024年7月20日(土)に名称新たに「ミテッテ」として生まれ変わりました。
新エリア「ミテッテ」
「交流プラザ」では、チンアナゴやニシキアナゴ、クマノミなど珊瑚礁のいきものをご覧いただきました。リニューアルした「ミテッテ」は、これまでご覧いただいてきた珊瑚礁のいきものの展示に加え、さまざまな展示が新登場。いきものたちをたくさん観察してほしい、新しい展示をじっくり見て京都水族館のことを知ってほしい、そんな想いを込めて“ミテッテ”というエリア名に変わりました。
■「ミテッテ」の見どころをご紹介!
①飼育スタッフのこだわりが詰まっている“STAFF STATION”
飼育スタッフのこだわりといきものへの愛をお届けする展示棚が登場。スタッフ控室やバックヤードをヒントにロッカー型にレイアウトした「STAFF STATION」は、扉を開けて中を自由にご覧いただくことができます。
例えば、ひとつロッカーを開けてみると、アザラシの毛を展示中。年に一度の毛の生え変わり(換毛期)に集めたアザラシの毛です。普段はなかなか近くで見ることができないいきものにまつわるものや、飼育スタッフが普段拾い集めていたり身につけている愛用品まで、さまざまなアイテムを展示しています。ぜひロッカーを開けてお楽しみください。
②京都水族館の歴史を感じる「ワークショップの木」
「ミテッテ」で最初に目に入るのがこの「ワークショップの木」。京都水族館が開館した2012年から、館内で体験いただいたさまざまなワークショップの代表的な工作品を展示しています。
意外と見たことがないいきものの正面顔のお面をつくる「魚面づくり」や、いきもの柄のスタンプを押して楽しむ「ガラガラスタンプ」など、工作を見ながら京都水族館のいきものを伝えるワークショップのこだわりと歴史を感じることができます。
③京都水族館のAQTION!活動を報告
京都水族館では、子どもたちや地域社会と一緒に未来の地球にバトンをつなぐ活動「
AQTION!」に取り組んでいます。当館のAQTION!活動をより知っていただきたくことができる棚がミテッテに登場しました。
館内外で行うワークショップや出張授業、里山教室などの多種多様な活動を報告しています。棚を見て気になった活動については、
HPのコラムでもくわしく紹介していますので、ぜひご覧ください。
■多彩なワークショップができる交流の場に!
京都水族館では、「AQTION!」の活動の一環として、小さなお子さまも参加できる、いきものをテーマにしたワークショップを定期的に実施しています。
「ミテッテ」は、交流と学びのきっかけとなるワークショップスペースが拡大し、これまで以上に多彩な体験をお楽しみいただけるスペースになりました。
2024年9月現在は、いきものの柄のスタンプを押す「がらがらスタンプ」を開催中。ワークショップの詳細は、
イベント・体験ページをご確認ください。
ワークショップ体験のようす
■7/24(水)「ミテッテ」オープン記念「描こう京都の希少生物」ワークショップ
「ミテッテ」のワークショップスペースでは、授業形式の特別講座や講師を招いてのワークショップなど、幅広い体験をご提供することが可能になりました。
記念すべき特別ワークショップ第一弾として、7月24日(水)に魚を観察して描くワークショップ「描こう京都の希少生物」を開催しました。イベントには、当館のいきものを紹介する魚名板や入館チケットのイラストを担当する魚譜画家・長嶋祐成さんを講師としてお招きし、小学生の部・中学生以上の部に分けて2回のワークショップを開催しました。
ワークショップでは、京都水族館内で繁殖した希少生物のオヤニラミ・カワバタモロコ・タンゴスジシマドジョウを観察し、思い思いに魚を描きました。小学生の部では、体の色や模様を観察しながら描き、最後に魚型に切り取りオリジナルの魚を完成させました。中学生以上の部では、水槽の中のいきものを観察して一から魚を描きました。
泳いでいる魚を観察しながら描くのは難しく、参加者の皆さんは最初こそなかなか筆が進まない様子でしたが、長嶋さんから直接アドバイスをもらい少しずつ画用紙に色をのせていき、個性あふれる素敵な作品ができあがりました。
■8/2(金)イルカのがっこう特別授業「イルカのおと」
京都水族館では、7月15日(月)からイルカたちの生活や個性、生態を楽しくお伝えするイベント「イルカのがっこう」を開催中。8月2日(金)には、「イルカのがっこう」特別授業として、三重大学 大学院生物資源学研究科 鯨類学研究室&鯨類研究センターの森阪 匡通教授をお招きし、1日限定の特別授業「イルカのおと」を開催しました。
講師を務めた三重大学の森阪先生
京都水族館のテン・キア・ディール・シードの4頭のハンドウイルカの声を聞き比べてみたり、イルカたちの出す高音をどこまで聞くことができるか挑戦してみたり、参加型でイルカについての学びを深めました。
特別授業は飼育スタッフ2名も受講し、当館のイルカたちの特徴や個性についてもお話ししました。
京都水族館の4頭のイルカの声を比較
新たに誕生したミテッテでは、多様ないきものを目の前で観察することができるだけでなく、京都水族館をもっと知ることができるエリアです。
ぜひ、新エリアをじっくり“ミテッテ”くださいね!