コラム

2024.11.22

里山教室2024 
今年も無事収穫できました!

自然豊かな里山風景を再現した「京の里山」エリアでは、日常生活で田んぼを目にする機会が少ない子どもたちが、稲作としめ縄作りを体験するプログラムを毎年実施しています。
今回は、9月に開催した稲刈り編と脱穀・精米編のようすをお届けします!

■9月14日(土)「里山教室2024~稲刈り編~」
厳しい暑さが続いた夏を経て、ようやく収穫の季節を迎えました。‌
9月14日(土)の稲刈り当日、まだまだ暑さが厳しい気候の中、参加者13名と一緒に稲刈りを行いました。全4面ある棚田の稲を刈り取っていきます。‌
鎌を使うのがはじめてという子どもたちもいる中、飼育スタッフが使い方を教えながらさっそく挑戦です。鎌を引くと「ザクッ」と気持ちのいい音を立てて1束分を刈り取ることができます。子どもたちは「どんどん刈れるのが楽しい!」と、慣れていくにつれてスピードも上がっていきました。‌
 

稲を刈り取ったら終わりではありません。収穫した稲は、一束ずつまとめて「はざ掛け」を行います。はざ掛けとは、収穫した稲穂を乾燥させるための作業で、刈り取った田んぼに土台を組み立てて、ここに稲穂を下にして干していきます。‌
 
干すために、稲を分けて麻ひもでまとめていきます。力を入れながら束ねた稲は、稲穂を下にして干すことで、わらの栄養が米粒に行き渡るといいます。暑い中、無事はざ掛けまで終了しました。‌

実りを迎えた田んぼでは、バッタやカエルなどさまざまないきものが見ることができます。稲刈り中は、いきもの観察も楽しみました。‌

無事はざ掛け終了!



■9月28日(土)「里山教室2024~脱穀・精米編~」
まだまだ暑い中、12名の参加者とはざかけをしていた稲の脱穀と精米を行いました。‌

初めに飼育スタッフから道具の使い方を説明します。‌
今回使うのは「千歯こき」「足踏み脱穀機」「とうみ」「籾摺り機」「精米機」の5つです。‌

飼育スタッフがお手本を見せます。


まずは「千歯こき」と「足踏み脱穀機」を使って、お米となる部分を稲から外します。‌
「千歯こき」は稲を歯にかけて、お米を取る道具です。力いっぱい全身を使って行う作業に「大変!」と声が上がります。‌
「足踏み脱穀機」は歯を回転させて、そこに稲を入れることで脱穀を行う道具です。‌
飼育スタッフと息を合わせてお米を外していきます。‌
 

「千歯こき」や「足踏み脱穀機」で外れなかったお米は、手作業で一つ一つ外します。‌


次に登場するのは「とうみ」です。‌
ハンドルを力いっぱい回して風を起こし、細かいわらやゴミを取り除きます。‌

脱穀が終わったお米は、「籾摺り機」にかけ、もみ殻を取ります。‌
 

玄米が出来上がりました


最後に「精米機」に入れて…‌
やっと「白米」の完成です!‌
ここまでの作業を頑張った子どもたちは「お米だ!!」と興味津々で覗き込んでいました。‌

出来上がったお米



異常な暑さに見舞われた今年のお米作りでしたが、無事に収穫、そして精米まで行うことができました。‌
出来上がったお米は、「京のさとや米2024」と名付け、ここまでお米作りに参加してくれた皆さんにお配りしました。‌


■現在の京の里山は…?
稲刈りをして一度まっさらになった棚田。‌
現在は、冬野菜がすくすくと育っています。‌

京都水族館にご来館の際には、どのような野菜が育っているのか観察してみてください!‌


京都水族館では、未来の地球にバトンをつなぐ、サステナビリティ推進プロジェクト「AQTION!(アクション)」を行っています。‌
水族館だからこそ見えてくる地球や社会の課題に対して、未来を担うこどもたちや地域社会と一緒に取り組みます。‌
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