コラム

2017.08.06

必見!水族館で見つける夏休みの自由研究のヒント

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夏休みにはいって、そろそろ気になり始める「自由研究」。なかなかテーマを決めるまでに悩んでしまうことも多いのではないでしょうか?今回は、水族館で見つけることができる自由研究のヒントをご紹介していきます!

川の流域で違う生息場所


川に住む魚、海に住む魚では種類が違うというのは「それは知ってるよ!」と言う方も多いでしょう。では、川の流域によっても生息する魚は違うというのは知っていましたか?‌

川の流域は主に「上流」「中流」「下流」に分けられます。上流は川の源に近く、下流は海などにつながる川下に近い場所のことを言います。また、上流から下流にいくにつれて、水の流れはだんだんと緩やかになり、川底の石の大きさにも違いがでてきます。同じ川でもこの流域によって、環境は変わってきます。‌

水がきれいな上流では、「イワナ」や「ヤマメ」、中流になると「オイカワ」、「ウグイ」、「オヤニラミ」など、そして下流になると「コイ」や「フナ」といった大型の魚が多くなります。‌
京都水族館の「京の川」エリアにある由良川を再現した水槽では、流域ごとの魚を展示しています。ひとつの水槽に見えますが、実はそれぞれの流域ごとに3つに分かれているので魚の種類を比べてみたり水槽のようすをじっくりと観察してみましょう!‌

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いきものたちのごはんは何?


いきものたちのごはんの時間。いきものたちのごはんを食べるようすはもちろんのこと、食べているごはんにも注目すると、自由研究のヒントが隠れているかもしれません。‌

まずはケープペンギンたちのごはん。京都水族館はアジを一匹まるまるあげています。ごはんの時間はとてもにぎやか!名前を呼びながらアジをあげていきますが、そのままひとのみです。‌
ほかにも魚をまるのみするいきものはオットセイやアザラシ、イルカといった海獣とよばれるいきものたち。みんなとても豪快なごはんの時間です。‌

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ほかにも「京の海」大水槽を泳ぐ約1万匹のマイワシたちは、動物プランクトンの「イサザアミ」などを混ぜたごはんを食べています。その食べ方は大きく口をあけて海水と一緒にごはんを飲みこみエラで上手にこしとります。‌

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クラゲの仲間たちのごはんも動物プランクトン。触手で絡めとってごはんを食べると、傘の中心にごはんが集まってきます。クラゲの胃は傘の中心にある四葉のクローバーのような形をしており、食後は胃の形をはっきりと見ることができます。‌
ごはんを食べた後では、ごはんの色が見えて綺麗ですよ!‌

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京都水族館では、さまざまないきものたちの「ごはんの時間」を見ることができます。どんなごはんを食べているのか、どうやってごはんを食べるのかなど、さまざまな視点で「ごはんの時間」をお楽しみください。‌

ごはんを食べる量はどれくらい?


次はごはんの量にも注目してみてください。例えばオオサンショウウオはウグイという魚の切り身を数切れ食べます。しかし毎日食べるわけではなく、1週間に2回ほどで充分です。‌

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ハンドウイルカたちはサンマやアジ、サバやイカといったごはんを1日に約15キロを毎日食べています。かなりの量ですね。‌

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では、いきものたちによって食べるごはんの量の違いはどこからくるのでしょうか?もちろんいきものによって体重は違うので食べる量が違うというのは理由のひとつ。しかし違いはそれだけではありません。‌

違いは変温動物と恒温動物にあり!


変温動物と恒温動物という言葉を聞いたことがありますか?授業で習ったという方もいるかもしれません。体温を住む環境に合わせて変化させるいきものたちは変温動物、周りの温度に関係なく一定の体温を保っているいきものたちは恒温動物に分類されます。‌

変温動物とは主に両生類や爬虫類、魚類で、恒温動物は哺乳類などがあげられます。両生類のオオサンショウウオは、変温動物です。体温を周りの水温と合わせているため恒温動物ほどのエネルギーを必要としていません。‌

そしてハンドウイルカといった哺乳類は恒温動物です。恒温動物は、周りの温度に関係なく体温を一定に保ちます。そのために非常に多くのエネルギーを必要とするため、変温動物に比べてたくさんのごはんが必要になります。私たちヒトも恒温動物です。‌

オットセイ、アザラシの違いを観察!


京都水族館には「ミナミアメリカオットセイ」、「ゴマフアザラシ」が暮らしています。オットセイとアザラシ、その違いをいえますか?それぞれの種類をじっくり観察して、さまざまな違いを発見してみましょう。‌

その① 泳ぎ方‌

ミナミアメリカオットセイたちの水中のようすを観察すると、まるでロケットのように素早い動きで泳いでいます。オットセイたちはヒレのような前肢を、まるで羽ばたくようにして泳ぎます。アザラシたちは、後肢と体を左右に揺らして泳ぎます。オットセイに比べるとのんびりとした動きに見えるかもしれません。‌

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その② 歩き方‌

水中のほかにも陸場のようすを観察すると違いが見えてきます。それは、歩き方。オットセイたちは前肢と後肢の4本を使って体を支えながら移動します。アザラシたちは腹ばいになって移動するので、動き方で違いはすぐにわかるはず。‌

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その③ 耳たぶがある?ない?‌

オットセイとアザラシの違いはほかにも。それぞれの顔をじっくり見てみると、オットセイには小さいな耳があることがわかります。反対に、アザラシは耳たぶがなく、その代わりに小さな穴が開いているのがわかります。‌

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ほかにも観察すればするほど違いはたくさん出てくるはず!発見したら、京都水族館のスタッフにおしえてくださいね。‌

「京都水族館SDGsブック」を活用してみよう

いきものの特徴だけでなく、自然環境についても考えるきっかけになる「京都水族館SDGsブック」を活用するのもおすすめです。‌



水族館の水槽の水温調整やろ過などのさまざまな仕組みと海や川の自然環境を比べることで、身の回りの自然に目を向けるきっかけになる一冊です。いきもの観察と一緒にSDGsについても考えてみましょう。‌
くわしくはこちら

以上、自由研究のヒントを紹介してきました。‌
水族館は自由研究のネタの宝庫です。京都水族館を散策すれば新しい発見がたくさんあるはず!楽しみながら自分だけの面白いテーマを見つけてくださいね!‌
(画像はすべてイメージです)

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