コラム

2025.01.10

里山教室2024~しめ縄作り編~
新年を迎えるしめ縄飾りを作りました

自然豊かな里山風景を再現した「京の里山」エリアでは、日常生活で田んぼを目にする機会が少ない子どもたちが、稲作としめ縄作りを体験するプログラムを毎年実施しています。
今回は、12月に開催した「しめ縄作り」のようすをお届けします。

■ 里山教室2024最後のプログラム「しめ縄作り」を開催
2024年5月から開催してきた里山教室。5月には田植えを行い、9月無事に収穫と脱穀・精米を終え、参加者の皆さんにできあがったお米を楽しんでいただきました。‌
2024年12月14日(土)、この日は最後のプログラム“しめ縄作り”を開催しました。当日は、13名の参加者と一緒にしめ縄作りに挑戦です。‌



多くのご家庭でお正月飾りとして飾られるしめ縄。これは、神聖な場所を示す魔よけの意味があり、新たな1年が良い年になるよう、お正月におりてくる”年神さま”という神様をお迎えする目印になっています。今回は、9月に収穫を行った藁を使って新年に飾るしめ縄を作ります。‌
この日は、淡水のいきものを担当する4名の飼育スタッフがしめ縄作りをレクチャーしました。‌
まずは、1年を通して行ってきた里山教室の振り返りとしめ縄について解説を行いました。‌
その後、しめ縄作りの実演レクチャーを行いました。‌
飼育スタッフがキレイな形のしめ縄を作るポイントを伝えながら実演でレクチャーしました。‌

藁をまっすぐにして巻くのがポイント




レクチャーが終わると、さっそく制作開始です。しめ縄作りには、水で濡らして叩いて柔らかくした藁を使います。‌

飼育スタッフが事前に藁を柔らかくしました


まずは、5本の藁をまとめて左巻きでねじっていきます。キレイなしめ縄を作るポイントは、強すぎず弱すぎない絶妙な力加減で巻くこと。力を入れすぎると最後にキレイな円形にならず、緩すぎても藁がほどけてしまいます。藁を真っすぐに引っ張りながら、歪まない程度の力加減で巻くのがコツです。‌
子どもたちは保護者の皆さんに藁を固定してもらって巻いていきます。飼育スタッフの実演のおかげか、初めてしめ縄を作る方も上手に巻けてどんどんペースが上がっていきます。‌


1束分ねじり終えると、同じ要領でもう1束巻いていきます。その後は、巻いた2束を同様に左巻きで合わせて1束にまとめます。そして最後に、別の1束をねじり、計3束を1束にまとめます。‌



最後に、1束にまとめた藁を円形に整え、最上部を藁でまとめます。参加者の皆さんは、コツをつかむとどんどん作るペースが上がり、あっという間に完成までたどり着きました。‌



余裕のある方は、2個目、3個目のしめ縄作りも楽しみました。できあがったしめ縄は、飛び出た藁を切って整え、紙垂(しで)や水引きで装飾して完成です。‌

参加者の皆さんの新年のお祝いとして各家庭で飾られたでしょうか。‌

■ 2024年の「里山教室」を振り返って
今回のしめ縄作り編をもって、2024年の里山教室の全プログラムが終了しました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。‌
「里山教室」では、日常的に自然に触れる機会が減ってしまった子どもたちに稲作体験を通して田んぼや里山のいきものに触れることで、身近な自然環境を見つめ直して欲しいという思いを込めて毎年開催しています。今年の里山教室でも、はじめて田植えをした、稲刈りが楽しかった、しめ縄を作れて自分の家に飾れるのが嬉しいなど、体験を満喫したさまざまな感想が寄せられました。‌
京都水族館はこれからも、自然を体感いただく機会を提供し続けてまいります。‌





そして、収穫を終えた田んぼでは、子どもたちと一緒に冬の野菜づくりに挑戦中!11月に‌
種蒔きをした野菜が順調に成長しています。野菜作りの模様は、コラムでお知らせしますの‌
で楽しみにお待ちください。‌

京都水族館では、未来の地球にバトンをつなぐ、サステナビリティ推進プロジェクト「AQTION!(アクション)」を行っています。‌
水族館だからこそ見えてくる地球や社会の課題に対して、未来を担うこどもたちや地域社会と一緒に取り組みます。‌
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