コラム

2025.03.18

対面&オンライン授業を開催
463名の小学生が出張授業に参加しました

京都水族館では、京都市内の小学校を対象に「出張授業」を開催しています。今年度は、対面授業4校、オンライン授業4校の計8校の小学校を対象に授業を実施しました。
今回は、2024年度の出張授業のようすをお届けします。

■ 対面ならではの体験で楽しく学ぶ授業
京都水族館では、2016年から毎年京都市内の小学校を対象とした「出張授業」を開催しています。今年は4校の小学校を訪問し、飼育スタッフが直接授業を行いました。‌
授業のテーマは、「オオサンショウウオを通じて伝える地球の未来」。世界最大級の両生類であるオオサンショウウオの体のしくみや生息環境について解説しました。‌
また、オオサンショウウオは、外来種であるチュウゴクオオサンショウウオによる交雑化が問題視されています。授業では、交雑問題について私たちにできることは何か一緒に考えました。‌
授業中は、学習ノート「オオサンショウウオノート」を活用しながら、オオサンショウウオが生息する環境の変化やいきものが棲みやすくなるために私たちにできることは何かなど、ノートに考えをまとめながら学びを深めました。‌



対面授業では、オオサンショウウオを体感できるアイテムも水族館から持参しました。‌
京都水族館で飼育しているオオサンショウウオの中で一番体の大きな個体(交雑個体)の身長・体重とほぼ同じオオサンショウウオぬいぐるみを持ち上げてその重さを体験しました。他にも、オオサンショウウオの触り心地が体験できる模型や山椒の香りに似ているといわれるオオサンショウウオの香りを再現した香り体験など、対面授業ならではの体験も楽しみました。‌

重さ体験のようす


触り心地を体験


どんな香りかな?



■ オンライン授業も開催しました
4校の小学校では、京都水族館と中継をつないでオンライン授業を実施しました。京都水族館のオオサンショウウオ水槽からの中継タイムには、積み重なるオオサンショウウオを見ながら、授業で学習した目や口、前あし・後ろあしなどを観察しました。‌
授業の最後には、オオサンショウウオのひだはどんな役割があるの?オオサンショウウオの寿命はどれくらい?など、子どもたちからたくさんの質問がありました。‌


■ 出張授業2024を通して
2024年度の出張授業は、計8校の小学校を対象に463名の子どもたちにご参加いただきました。私たち京都水族館は、人間の立場だけでなく、いきものの目線に立って「身近な自然を守るために私たちに今できることは何か」を考えてもらいたいという思いで出張授業を開催しています。今年度は、すでに環境問題や生態系に関する学習を行っている学校も多く、私たちの暮らしの変化に伴って自然環境に多くの影響を与えていることを深く考えることができました。‌
私たちはこれからも、いきものや環境を通じていのちの尊さや、身近な自然環境を大切にする心を育むプログラムを実施してまいります。‌

京都水族館では、未来の地球にバトンをつなぐ、サステナビリティ推進プロジェクト「AQTION!(アクション)」を行っています。‌
水族館だからこそ見えてくる地球や社会の課題に対して、未来を担うこどもたちや地域社会と一緒に取り組みます。‌
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